士業の集客方法を現実的な視点で解説【最新2025年版】

士業の集客方法を現実的な視点で解説【最新2025年版】

士業の集客方法は、時代の流れと共に変化を続けています。
士業といっても、弁護士、税理士など、それぞれに合った集客方法があります。目的や目標、得意分野などを考慮し、個々に最適な方法を見つける必要があります。

この記事では、士業の集客方法について、最新の情報を交えながら解説します。基本的な方法ではありますが、考え方や方法を見直すきっかけになれば幸いです。

競争の激しい士業の集客でどうやって勝ち抜いていくかを考える

例えば弁護士人口で言うと2014年に35,045名だった人数が2024年は45,808名とこの10年間で1万人以上も増えています。
税理士は2014年74,501名→2025年81,428名。
司法書士が2014年21,366名→2024年23,156名。
社会保険労務士が2014年38,445名→2024年45,401名。
弁理士が2014年10,171名→2024年11,857名。
行政書士が2014年44,057名→2024年51,619名。
公認会計士が2014年26,260名→2024年43,731名。

(出典) 日本弁護士連合会HP:統計・調査(弁護士白書等) 日本税理士会HP、日本公認会計士協会HP、日本行政書士会連合会HP、日本弁理士会HP、社会保険労務士連合会HP、日本司法書士会連合会HP

全ての士業の人数が増加していますが、日本の人口はと言うと減少の一途を辿っています。
この数字だけ見ても既に激しい競争の中にいると感じられるかと思います。

さて、この激しい競争の中でどのように集客していけば良いか一緒に考えましょう。

大前提として地域で認知度No.1を目指す

大前提であり最低限の目標として「事務所所在地で認知度No.1を目指しましょう」というのがあります。
これは、検索順位で1位ではないです。...もちろん、検索順位も1位であった方が良いですが、それよりも大事なのは「認知度」です。地元で知ってもらうことを大切にしてください。

地元の人が、何か法律に関するお困りごとがあった際に、真っ先に頭に浮かぶのは、目にしたことがある地元の士業事務所になります。
この「目にしたことがある」ということが大事なポイントです。

地元の人に「目にしてもらい、知ってもらう」ためにはどのような集客方法が良いかいくつか方法が頭に浮かぶのではないでしょうか。
まずはそこからスタートすることをお勧めします。

資格以外の肩書(二つ名)を持てるようアピールしましょう

士業の競争は一部他士業との競争もありますが、基本的には同じ士業間での競争です。
弁護士であれば弁護士、税理士であれば税理士が競争相手です。
その中でどのように差別化され、どのように知ってもらうかが大切です。
知ってもらう、覚えてもらうために「このお困りごとだったら私が一番です」と言える専門分野を持つことをお勧めします。これは差別化の狙いと、覚えてもらいやすいことを意識してもらうと良いと思います。

ニッチであればあるほど尖りますが、ニッチな分野は、ニーズが怪しいので、丁度よいポジションを探ってみてください。

自分に合った集客方法を選択してください

何にでも向き不向きがあって、広告をバンバン打って集客しましょうと言っても無い袖は振れぬでしょうし、SEO対策でバンバンコラム記事を書きましょうと言っても忙しくてコラムを書く時間がなかったり、そもそも文章を書くのが苦手という方ではその集客方法を自力で続けて行くのは難しいです。

またこれからホームページで集客しようとしているのであればメールの書き方やレスポンスも集客の要素として大事になります。メールが苦手だという方もいらっしゃいますがネットでの集客を考えているのであれば対応していくことが必須になってきます。

インターネットでの集客でお客様との最初の接点はメールか電話になることが多いので、ネット集客をするのであれば、なるべくどちらも苦手にしてほしくないです。

これは私の経験上なので全てにあてはまる訳ではないですが、メールが苦手と言う人で電話対応が良いと感じた人はいないです。メールが苦手であまり使いたくないと言うのであれば電話対応を磨きに磨くことをおすすめします。
そうでないといくらホームページでアクセスや問い合わせが増えたとしても受任は難しいからです。

オンラインでの集客が向いている方はまずはホームページから始めて、オンラインの集客が向いていないと感じている方はオフラインの集客からスタートして、その先に必要とするホームページを考えるのが良いと思います。オンライン、オフラインのどちらの集客でもホームページは必要になります。ただそのホームページの役割が違うので目的に合ったホームページをご用意いただくのが良いと考えます。

これからの時代は知識のアップデートは必須です

「ちょっとかじったくらいの知識が一番やっかい」というのはどの業界でもあるのでないでしょうか。ホームページやリスティング広告、SEO対策などもかじっている方が非常に多く、そのかじっていた何年も前の古い知識に凝り固まって、絶対こうして欲しいとそこから前へ進めない方が時々いらっしゃいます。

また市販のWebマーケティングの書籍を読んでその知識を元に作成したいという方もたまにいらっしゃいます。その書籍は何年前の情報を元に書かれているのでしょう?また初版からどれくらい時間が経過しているのでしょう?インターネットの知識こそ新鮮さが大事なので最新の知識や情報はネット上からしか得られません。
インターネット上の変化は非常に早く、半年前の知識でも古く感じるタイミングがあります。それが数年前の知識となったら遺跡から発掘された古文書と言ってもいいくらいのものも中にはあります。

もちろん我々は専門としているプロですので最新の情報を元にご説明させていただいております。インターネットで集客を考えているのであれば、我々のようなプロにいつでも相談でき、知識をアップデートできる関係ができていると好ましいと思います。
保守管理サポートのような継続的なサービスであればいつでも相談できるでしょうし、もしメルマガをやっている会社であれば必要な情報は発信するので、その機会に相談してみるのも良いでしょう。もちろん当社ではホームページを制作されたお客様にはメルマガで情報発信をしておりますのでご安心ください。

士業のオンライン集客方法

士業の集客については全てホームページが着地点になります。
どの経路を辿っても殆どの場合、ホームページで存在確認をされるからです。
オンラインでの集客についてはホームページをベース基地としてそこにどういう経路で着地してもらうのが効果的かを考えて計画します。
どの方法をとるにしても自然検索からのアクセスが一番大切なのでGoogleのガイドラインに沿ってホームページを制作することを一番に考えてください。

また、既にインターネット上には溢れんばかりの「ニセモノ」が存在しています。
これがどういうことかと言うと、ネット上で情報を探しているユーザーは「ニセモノ」に敏感になり、意識のどこかに「警戒心」をもって情報に触れています。そしてその警戒心はこれから増々膨れ上がって行くことでしょう。
士業という責任と信頼を大切にする立場からはこの「警戒心」を持たせてはいけない訳です。ホームページを見たお客様が安心して触れられるホームページ作りが今後は更に大事なポイントになってくると考えます。
今でも常時SSLにしていないホームページもありますが、この辺はすぐに対応できるものなので常時SSL未対応のホームページをお持ちの方はすぐに対応されることをお勧めします。
また所在地がわかりにくいホームページや、古すぎるホームページ、代表者の顔が見えないホームページなどもすぐに直した方が良いホームページだと思います。

ホームページ制作

集客できるホームページで一番大切なのは何だと思いますか?
それはホームページにアクセスした人が必要な情報にすぐに辿り着ける作りになっているかどうかと言うことになります。

「デザイン」とはカッコいいとかおしゃれのことを言うのではなく、士業の皆さまと同じく困りごとを解決するための手法のことを言います。

操作性、視認性を整え、ホームページにアクセスしたお客様が感覚で情報の場所が分かるようになっていればデザイン性のあるホームページと言えるでしょう(情報への最短距離を考えた時に「サイト内検索」や「チャットボット」などを活用することでよりホームページの利便性が上がります)。

そしてそこにはアクセスしたお客様の必要とする情報が掲載されていないと意味がありません。必要な情報は逆算して考えるようにしましょう。
自分のサービスを必要とする人はどのような情報が必要なのかを考え、ホームページを作成して、そして公開後は更新していくことになります。

インターネット広告

インターネット広告には現在様々な種類があります。
大きく分けるとGoogleやYahoo!等の検索結果に連動して表示される「リスティング広告」とニュースサイトやアプリに表示される「ディスプレイ広告」、SNSに表示される広告も「ディスプレイ広告」の一種となります。その他にはYouTube広告等の動画配信への広告もインターネット広告と言ってよいでしょう。

インターネット広告には費用がかかります。広告媒体に支払う広告費は主にクリック課金とインプレッション課金に分かれます。クリックされた場合のみ課金されるクリック課金と表示回数に応じて課金されるインプレッション課金です。

検索結果に連動するリスティング広告は全てクリック課金になります。ディスプレイ広告についてはクリック課金もインプレッション課金も両方あります。YouTubeなどの動画広告の場合は再生時間によって課金されるものもあります。
ご自身で広告運用をする場合はこの広告費だけが必要になりますが、当社のような代理店に運用を依頼する場合は代行費用がかかります。こちらは会社によって違いますが広告費用の20%くらいが目安になります。

士業のインターネット広告の場合は主にリスティング広告を利用することが殆どだと思います。これは士業のホームページを探している人の目的が明らかな場合が多いので相性が良い広告と考えられているからです。ただ最近では競合が多く、クリック単価の高騰もあり、費用対効果で導入を検討された方が良い状況にあります。

現在のインターネット広告はAIに機械学習をさせて運用する形になっています。機械学習なので任せっぱなしで良いと考える方もいますが、どのように機械学習をさせるかが分かっていないと無駄に学習だけさせて終わりという事態に陥ります。機械学習なので学習するためのデータ量で結果が左右されます。そういった点で昔は少額でもある程度の効果がありましたが、最近では少額だと学習するデータ量が足りないため少額での広告運用は厳しい時代になっています。

SEO対策

SEO対策については「古いSEOの考え方」の方が非常に多く、知識のアップデートをお願いしたい部分になります。

今のSEO対策は検索エンジン側のガイドラインに沿ったホームページを制作する内部対策。ユニークかつ役に立つコンテンツを制作する品質の対策が主な対策になります。
昔はとにかくリンク、リンク、リンクでしたが今では関連性の低いサイトからのリンクは無視されます。ただ今でもリンクの意義はあって、関連性や信用の高いサイトからのリンクはプラスに働きます。

検索エンジン対策で言うと原則としてGoogleのガイドラインを重要視します。これはGoogleの検索エンジンを使うユーザーが多いからです。Yahoo!の検索エンジンもGoogleのエンジンを使っているのでGoogleのガイドラインでGoogleとYahoo!2つの検索エンジンの対策ができることになります。

BingはMicrosoftの検索エンジンになります。こちらは独自のエンジンなのでBingのガイドラインが存在します。Googleのガイドラインと似たところも多いのでGoogleの対策をしていればある程度はこちらの対応もできています。ただBing独自と言える部分もあり、あと一押しを考えた際にはこちらの対応も考慮した方がよいと考えた方が良いでしょう。

これからのSEOについてまとめると

  1. 検索エンジンのクローラーが巡回しやすいようガイドラインに沿って内部対策をする
  2. ユニークかつ役に立つコンテンツを作成する
  3. 士業は法律に深く関わるサイトになるので内容の信頼性や専門性が必要
  4. 古い情報はマイナス、常に新鮮な情報にアップデート
  5. ページの読み込み時間はサイトの作りだけでなく、サーバーにも依存する部分なのでサーバー選択も重要

今のSEOを表す言葉としては「関連性」「品質」「信頼」「鮮度」「場所」「早さ」「エンゲージメント」です。

これはあくまで現時点でのものなので情報は常にアップデートを心掛けましょう。

ランディングページ制作

ランディングページはLPとも言われ、主にインターネット広告の着地ページとして作成・活用されているページになります。
やはり広告に特化したページなので、その1ページで必要な情報を全て提供するように作成します。こちらも時代の流れがあり、以前はド派手な文言や写真等でインパクト重視な面が強かったのですが、現在はスマホで使いやすい、分かりやすいという点が重視されているように思います。もちろんインターネット広告のLPとして扱うのであれば、広告との関連性や引き付け方のテクニックも必要になりますのでテーマごとに方法論を考えていくページになります。

ポータルサイトへの登録

ホームページを公開した後は、アクセス数を増やすことが重要になります。
自然検索は時間がかかります。リスティング広告は費用がかかります。ホームページへの入口は多い方が良いのでポータルサイトへの登録はしておいて損はないかもしれません。もちろん有名なポータルサイトは有料のところも多いのでそこは費用を払ってでも登録するべきかご検討いただいた方が良いですが、無料のポータルサイトであれば関連性が強く、品位を落とすようなサイトでないかぎり登録しても良いと思います。ここで大事なのは関連性です。
関連性のないリンク集のようなものは避けていただいて、士業のポータルサイトをできるだけ選択してください。

当社にも有料と無料の士業向けポータルサイトがございます。気になった方はお気軽にお問合せください。

メールマガジン

メールマガジンは一昔前は流行りましたが今ではなかなか扱いの難しいツールになっています。昔はこちらから登録してくださいとしておけば登録してもらえましたが、今では何か特典をつけないと難しいように思います。ただ名刺交換や問い合わせの際にメルマガ登録を了承いただいて送るのであれば繋がりが保てるのでまだ可能性のある方法だと思います。

SNS、動画サイト

こちらのSNS、動画サイトは出来る人だけやってください。
SNSは活用できればかなりの武器にはなるのですが向き不向きがあるので無理するようであればやらない方が良いです。YouTubeやtiktokのような動画サイトもスキルと向き不向きがあります。言われなくても既に個人でやっているような人は向いている思います。
画像や動画で訴求できるテーマに関してはInstagramやYouTube、tiktokは向いています。専門の業者を使うのであれば費用は高くなりますが実績のある業者にお願いした方が良いと思います。

士業の集客イメージ

士業のオフライン集客方法

広告はインターネットの時代になり、オフラインでの集客は一時期下火になりましたがまた最近になり見直す動きがでてきています。
競合が溢れているところでアピールするのではなく、溢れていないところでアピールした方が間違いなく目立ちます。

特にエリアでの集客を考えるのであればこれからも必要な集客だと考えます。

無料相談会・無料セミナー

士業の集客ではこれまでも多く行われてきましたが、今後も可能性の高い方法のひとつになります。
「毎週or毎月」「何曜日」「決まった場所で」「決まったテーマで」を繰り返すことができれば「認知」が広がります。

「必要になった時にあそこへ行けばいいんだ」

という「認知」は地域で集客をするどんな職業でも大事なことです。これを植え付けるだけでも続ける意味はあると思います。
またその場所までわざわざ来てくれる人は受任に繋がりやすいとも言えるでしょう。

※今はオンライン無料相談・オンライン無料セミナーも取り入れている士業の方は多いです。これは地域での集客ではなく全国対応という部分にウェイトを置いた方法です。テーマによってはオンラインの方が良い場合もあります。

屋外広告・看板

最近では屋外広告や看板の枠が空になっていることも多く、電車の車内広告なども同じ意味で空きが多いように見えます。ただ場所によっては必ず目に入る位置が存在します。そういった場所であれば屋外広告もまだ可能性のある広告だと考えられます。
事務所の袖看板や窓シールも「存在」を「認知」してもらう方法としては十分に役に立つと考えます。

地域での集客で一番大切なのは何か困ったことがあった時に「あそこに相談できるところがあったな」と思い出してもらうことです。

地域での認知度No.1になるためにこのような集客方法も選択肢の1つに加える価値があると思います。

チラシ・DM・ポスティング

チラシは数を多く出していかに手に取って見てもらえるかがカギになるツールです。
郵便局などに置いてもらうのか、DM・ポスティングの形で地域に一斉に送るのかのどちらかの方法になるように思います。
DMの場合はターゲットを絞って送るサービスもあるようなので可能であれば絞った方が良いです。

とは言え、手に取って目にしてもらう確率はかなり低いので根気よく続けて「何となく見覚えがある」くらいまで刷り込むことができれば可能性があるかもしれません。

まとめ

私たちの会社が士業専門へと方向性を定めた時はまだ士業のHPが少なく、先行者利益も合わさってホームページからの集客は容易な時代でした。

その後、士業のホームページが増え、当社と同じような士業専門と謳う会社やコンサルが増えてきて競争が激化していきます。他社では、成功している集客方法をセミナーやコンサル等で広めていましたが、同じものが増えればまたそこに競争は生まれる訳です。しかも広く共有された集客方法なので同じ方法で争うことになります。
まさに今がその行きついた果てだと感じます。

今はとにかくホームページも情報も溢れかえっている時代です。

その中から必要としている人がどうやって選ぶのかを模索してひとりひとりに合った方法を見つけ出すことが大切だと考えます。

当社はそんなお客様とお話をしてお客様に合った方法を一緒に見つけるお手伝いするのが役目だと考えています。

税理士のホームページはわたしが担当します

取締役/WEBディレクター 加藤 忠

恐らく日本で一番多く士業のホームページをデザインしている人(当社調べ)。
日本でのインターネット創世記よりホームページをコツコツ作りはじめてかれこれ 20ウン年、紙のデザインから WEBのデザイン、更にリスティング広告の運用管理まで幅広い提案ができるのが特徴。
制作の人間ならではの、よりリアルで丁寧なご説明をさせて頂きます。

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