今さら聞けないWebマーケティング用語集その1

これからリスティング広告などWebで集客しようとした時にひとつの壁となるのが『専門用語』ではないでしょうか。ここではWebの世界でよく使われる専門用語の一部について説明したいと思います。

PPC広告

PPC広告とは、Pay Per Clickの略です。つまり、クリックされるごとに費用が発生する広告を指し、クリック課金型広告とも呼ばれます。
リスティング広告との違いは、リスティング広告は検索に連動している広告に限定するのに対し、PPC広告はクリックで課金される広告全般を指します。

PPC広告にはリスティング広告(検索連動型広告)を含め、大きく分けて3つの種類があります。

ただしディスプレイ広告(バナー系)は、クリックとは関係なく広告の表示回数に応じて課金される「インプレッション単価(CPM)」に変更できるものもあります。

Google広告(旧Google AdWords)

Google広告とは、Googleが提供する広告主向けのオンライン広告プログラムのことです。
Google広告を利用すると、広告をGoogleの検索結果画面やGoogleと連携しているWEBサイト等(Googleネットワーク)に掲載する事が可能で、検索結果に応じて関心を示しているユーザーに対し関連性の高い広告を表示することが出来ます。

Google広告では、大きく分けて2種類の広告を掲載する事が出来ます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANが提供する広告主向けのオンライン広告プログラムのことです。Yahoo!の検索結果やYahoo! JAPAN提供サービス(Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など)の提携パートナーサイトに広告を掲載する事が可能です。

Yahoo!広告では以下3種類のサービスが提供されています。

リスティング広告

リスティング広告とはPPC広告の一種で、ユーザーがYahoo!やGoogle等の検索エンジンを用いてあるキーワードを検索した際にその検索結果に連動して表示される広告の事です(検索連動型広告)。検索したキーワードと関連性の高い広告を表示することが出来るため、自社サイトなどに誘導しやすいという強みがあります。
検索結果画面に表示される「広告」と記載されたリンクが、リスティング広告です(例1参照)。主に検索結果画面の上部・下部・右サイドエリア等に表示されます。

Google広告(旧Google AdWords)や、Yahoo!広告(スポンサードサーチ)等が有名で、Google検索パートナーやYahoo! JAPAN検索パートナーであるウェブサイトにも広告が掲載されます。

検索パートナーとは

検索パートナーとは、GoogleやYahoo! JAPANの検索パートナーとして、検索結果ページ等にリスティング広告が表示する事の出来るウェブサイトのことです。

Googleの検索パートナー

  • BIGLOBE
  • livedoor
  • goo
  • AOL.JP
  • OCN

Yahoo! JAPAN検索パートナー(h4)

  • bing
  • エキサイト
  • @nifty
  • So-net
  • Ameba

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、各WEBサイトやアプリの広告スペースに表示されるテキスト広告やイメージ広告、動画広告のことです。キーワード検索を行い、検索結果に関連性の高い広告を表示するリスティング広告(検索連動型広告)とは違い、ユーザーの過去のWEBサイト閲覧履歴や年齢、住んでいる地域などからターゲティングを行い、広告を表示するため、潜在顧客を引き出せる可能性があります。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)等が有名です。

SNS系広告

SNS広告とは、SNS(Social Networking Service)利用者のタイムラインや検索結果、おすすめユーザーなどに表示される広告のことです。SNSを利用するユーザーは、ユーザー自身の年齢や住所、趣味などの基本的なプロフィールを記載していることが多いため、その情報に合わせた正確なターゲティングを行うことが出来ます。Yahoo JAPANがX(旧Twitter)広告を配信しています。

リマーケティング/サイトリターゲティング

リターゲティングとは、ユーザーのWEBサイト閲覧履歴をもとに配信され、過去に自サイトを訪れた特定のユーザーに対して長期間表示される広告のことです。同一のユーザーに対し継続的にアプローチすることが出来ます。
Google広告とYahoo!広告とで名称が異なり、Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!広告では「サイトリターゲティング」と呼ばれます。
「リマーケティング」・「サイトリターゲティング」共にディスプレイ広告に分類されますが、
ディスプレイ広告の中でも、WEBサイトの内容だけではなくユーザーの行動も加味して配信される広告を指します。

リーチ

リーチとは広告の到達率を指し、オンライン広告の場合インターネットユーザーのうち広告の配信された人数の割合を指します。(累積到達率)

インプレッション

インプレッションとは、広告が表示された回数のことです。ユーザーに1度表示されるごとに1インプレッションとしてカウントしますが、1ページ中の2箇所に広告が表示されていた場合、2インプレッションとなります。

インプレッション単価(CPM)

インプレッション単価とは、CPM(Cost Per Mille)とも呼ばれ、広告が1000回表示されるごとに発生する費用のことです。インプレッション単価は、下記の計算式で求めることが出来ます。

コスト÷表示(インプレッション)数×1000

例えば10万円のコストで広告を掲載し、20万回広告が表示されたとすると、

100,000(コスト)÷200,000(インプレッション)×1000=500

となり、インプレッション単価(1000回広告が表示されるごとに発生する費用)は500円ということになります。

クリック単価(CPC)

クリック単価とはCPC(Cost Per Click)とも呼ばれ、広告のクリック1回あたりに発生する費用のことです。クリック単価は、以下の計算式で求めることが出来ます。

コスト÷クリック数=クリック単価

例えば、10万円のコストで広告を掲載し、2万回クリックがあったとすると、

100,000(コスト)÷20,000(クリック数)=5(クリック単価)

となり、クリック単価は5円ということになります。

クリック率(CTR)

クリック率とは、CTR(Click Through Rate)とも呼ばれ、広告の表示回数(インプレッション)のうち、クリックされた回数の割合を指します。クリック率は、以下の計算式で求めることが出来ます。

クリック数÷表示回数(インプレッション数)×100(%)=クリック率

たとえばクリック数が 5 回で表示回数が 100 回の場合、

5(クリック数)÷100(インプレッション数)×100(%)=5

となり、クリック率は 5% となります。

コンバージョン(CV)

コンバージョンとは、WEBサイトに訪れたユーザーがWEBサイトの目標としている特定のアクションを起こすことです。たとえば、商品の購入・サービスの申し込み・カタログ請求、士業事務所の場合は相談予約の電話・メール等が主なコンバージョンの例として挙げられます。

ランディングページ

ランディングページには、「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」の二種類あります。WEBマーケティングで使用される「ランディングページ」の多くは、「狭義のランディングページ」を指しています。

広義のランディングページ

広義のランディングページとは、検索や広告などを通してユーザーが最初にアクセスするページの事です。「着地」という意味からLanding Pageといい、LPとも呼ばれます。
つまりユーザーが検索結果ページなどから、事務所概要ページへ直接訪問した際には、事務所概要ページがランディングページという事になります。Googleが提供しているアクセス解析ツール、Googleアナリティクスでは、広義の意味でランディングページという言葉が使われています。

狭義のランディングページ

狭義のランディングページとは、検索結果や広告などから訪問したユーザーをコンバージョンに結びつけることに特化した縦長レイアウトのWEBページを指します。ランディングページは1ページで集客からお問い合わせなどのアクション誘導までを行えるように設計された情報量の多いページです。
こちらのランディングページの特徴としては、

  • レイアウトが縦長である
  • 他ページへのリンクが少ない
  • デザイン性が高い

等が挙げられます。

ペルソナ

ペルソナとは実際に自社のサービスを利用してくれるであろうユーザーモデルのことです。氏名や年齢、性別、居住地、年収、家族構成といった定量的なデータだけでなく生い立ちやライフスタイル、価値観等リアリティのある詳細な情報を設定します。

類似した用語で「ターゲット」というものがあります。サービスの対象ユーザー像を考えるという点ではターゲットもペルソナも同じですが、「ターゲットマーケティング」よりも「ペルソナマーケティング」の方がより深く詳細に人物像を設定していきます。

ペルソナを設定することで得られえるメリットには

  • 担当者間で共通の認識を持って作業を進める事が出来る為、効率よくスケジュールを進める事が可能な点
  • ペルソナのニーズを満たすようなサービスを考えることで、ユーザー視点でサービスの精度を高めることが可能な点

等が挙げられ、実際にペルソナを設定する際には

  • 先入観を反映しない事
  • 必要な情報に絞る事
  • 関係者全員にイメージしやすく設定する事

等に注意する必要があります。

プッシュ型広告

プッシュ型広告とは、広告主が主体となり、不特定多数のユーザーに広告を配信し、情報を届けることを目的とした広告で、「攻めの広告」と呼ばれています。バナー広告やメールマガジジンなどが挙げられます。
プッシュ型広告はサービスの認知度向上や大衆の集客に長けていますが、不特定多数のユーザーに配信する為、無関心層へのアプローチも増えてしまい費用対効果の面で割高になりやすいというデメリットがあります。

プル型広告

プル型広告とは、特定のニーズを持ったユーザーにアプローチする、ユーザー自身に能動的に情報を探してもらうことを目的とした広告で、ユーザーの消費行動を待ち構えた場所に広告を配信することから、「待ち(伏せ)の広告」とも呼ばれており、リスティング広告等がこれに含まれます。
プル型広告は、ユーザーのニーズに適した内容の広告を配信する為コンバージョンに繋げやすいメリットがある一方でアプローチ可能な範囲が狭い為、認知度向上には向いていません。
そのため、プッシュ型広告とプル型広告をいかに連動させて配信するかが重要になります。

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